理念の裏側

こんにちは、兵庫県三木市のハルカゼ社労士事務所です。

企業理念を作成される経営者様は多いと思います。

あるいは、ビジョン、ミッション、行動指針、クレドなども合わせて策定されているところも。最近は、それに加えてパーパスという新しい言葉も耳にします。

こういったものは経営者の価値観によるものなので、正解なんてありませんし、言葉の意味も十人十色でそれぞれの解釈があると思います。皆さん、本当に苦労の末、作り上げておられると思います。

ただその理念などが、社員へ浸透せず、悩まれている経営者さんも多いのではないでしょうか?

その原因の一つが、もしかしたら理念の「裏側」を従業員が敏感に感じ取っていることが原因かもしれません。

経営学者の田坂広志先生は、仕事には「共感」が欠かせないと言います。しかし、その共感を深めようとするとき、一つの落とし穴があることを指摘しています。それこそが、「操作主義」の存在です。「いかにして相手を意のままに動かすか、相手を自由に動かすか」これが操作主義です。

このような理念の裏側にある操作主義をわずかでも感じ取ったとき、決して共感は深まりません。むしろ、どんどん気持ちがはなれていきますよね。

では、そんな時はどうするか。「共感すること」だと田坂先生は言います。

共感を求めるのではなく、自らが仲間に共感すること。これができれば、自然と共感の場が生まれます。

そしてこの共感が深まったときに、仲間と共に素晴らしい共同作品を残すことができます。

経営理念をより一層深めるため、まず経営者から仲間へ共感する気持ちをぜひ大切にしてみてください。

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