カスタマーハラスメントと職場環境

ようやく秋めいてきましたね。個人的には、真夏とか真冬の天気が安定している方が体調管理がしやすく、春と秋、特に秋の方が体調を崩しやすいです。これからしばらく気が抜けない日が続きます。皆さんもご自愛ください。

「カスハラ」という新しい課題

9月19日、兵庫県社労士会姫路支部のセミナーに参加しました。テーマは「カスタマーハラスメント」。近年よく耳にするようになった「カスハラ」という言葉ですが、広く使われ出したのは2018年頃と比較的新しく、対策もまだ模索段階にあると感じています。

カスタマーハラスメントとは、顧客や取引先などから、従業員に対して暴言・執拗なクレーム・過剰な要求など、社会通念を逸脱した迷惑行為のことを指します。これにより心身を疲弊させる労働者が後を絶たず、現場は深刻な対応に追われています。

社労士にも無関係ではない

2026年10月を目途に、労働施策総合推進法が改正され、カスハラ対策が企業の義務として明記される見通しです。これにより、各企業は明確な方針と対策を求められることになります。

一見すると、顧客対応の問題であり、社労士業務とは関係が薄いようにも思えます。しかし、カスハラによって職場環境が悪化し、従業員が安全に働けない状況が生まれた場合、それは企業の「安全配慮義務違反」に該当するリスクをはらんでいます。

つまり、これは労務管理の重要課題であり、社労士の関与が不可欠なのです。

私自身、過去にホテルの支配人として16年間勤務していた経験があります。理不尽なクレーム、暴言、業務妨害…。こうしたカスハラに何度も直面してきました。当時は現場ごとの「個人のスキル」で乗り越えるしかなく、対策が属人化していたのが現実です。

その結果、一人で問題を抱え体調を崩したこともありました。

会社として、組織として動く時代へ

これからは、企業が組織として対策を講じることが求められます。再発防止策の整備従業員への研修現場でのサポート体制の構築。これらが一体となって、はじめて「安心して働ける職場」が実現します。

大切なのは、「感情に巻き込まれない」こと。どんなに相手が理不尽でも、こちらが感情的になってしまっては問題が拡大します。話を切り上げるにしても、相手の感情を逆なでする言動は避けるべきです。企業側はどこまでも冷静に、理性的に対応する姿勢を持ち続けることが大切だと、私は現場経験から強く感じています。

そのためには、日頃からの知識のアップデートや研修が欠かせません。当方では、カスハラ対策を含む労務リスク対応の研修も提供しております(詳細はこちら)。ご関心のある方は、ぜひお声がけください。

では、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

<9/26(金)士業向けオンラインセミナー>

どうやって全部やってるの?パラレルキャリアのリアル時間術 

~社労士×コーチ×研修講師×子育てを全て行う秘訣を公開!~

対象者:社労士業合格者、士業複業を目指す方

講師:富田 祐子(社労士・ライフコーチ・企業研修講師)

費用:3,300円(税込み)

場所:ZOOM 見逃し配信あり

お申し込みはこちら

セミナー詳細はこちら

<おすすめ!採用支援メニュー>

ソーシャルリクルーティング実践塾(兵庫県経営革新計画承認事業)はこちら 

ハローワーク求人票添削はこちら

<セミナーメニュー>

セミナーメニューはこちら

顧問契約に関わらず対応します。SNS発信、採用支援が得意です!

<SNSアカウントのフォローお願いします!>

平日朝8:30~ インスタライブ、TikTokライブ、standFMで同時配信やっています。

Instagram (平日朝8:30~ インスタライブしています)

https://www.instagram.com/harukazekun_sr

X(日々の出来事、最新のお知らせ)

https://twitter.com/kanba_sr

TikTok

https://www.tiktok.com/@harukaze2023

YouTube(採用支援について発信しています)

https://www.youtube.com/@harukaze2023